黒田幼稚園エッセイ
おひさまにこにこ

エッセイ

園長のエッセイ

『いってらしゃい』に心をこめて

 新しい年度が始まり、一か月半が過ぎました。子ども達を見守る“けい子ばぁば”の目には、たくさんの頑張りが映っています。

 

 緊張しながらも園の生活にやっと慣れ、『やれ やれ』と、胸をなでおろしたのもつかの間、連休明けには『涙!涙!』 おうちの方からすると「どうしたの?何かあったの??」・・・・。心配するおうちの方の気持ちはよく分かります。でも今子どもたちは、全身で幼稚園の生活に順応しようと毎日精一杯頑張っているのです。朝グズグズ言ったり、涙が出てしまったりすることがあるかもしれませんが、一日中涙を流している子は一人もありません。ご心配になるかもしれませんが大丈夫です。

 

 大人も子どもも同じですが、『心の安全基地』が十分確保できていることが、会社や学校や幼稚園でのびのび自分らしく生活できるエネルギーになります。だからこそ、家庭での心の安定(安らぎ)が一番大切なのです。家庭は居心地のいい場所でなくてはいけないのです。いつもニコニコしていられればいいのですが、思うようにいかないことの方が多いですよね。イライラしたり、困ったり、心配したり、悲しかったり・・・・。

 

 まずは手始めに子どもの心の安定につながる『心のパイプ強化法』を試してみることをお勧めします。

 

その1・・・夜寝る前はにっこり笑って『大好きだよ』と言って寝かせてあげましょう。
その2・・・食事の時間は『おいしいね』と言って家族で楽しく食卓を囲みましょう。
その3・・・出かける時は『(気を付けて)行ってらっしゃい』に心をこめましょう。

 

≪ 寝る前・食事の時・送り出す時は、子どもを怒ったり、泣かせてはいけない場面だそうです。≫

 

 お母さんの心のパワーを全身で感じて、子ども達は今日も安心して楽しい一日を過ごすことができるのです。

 

 年少さんはもちろん、年中さん、年長さんも新しい環境の中で、自分の居場所を一生懸命探しているところです。子どもを独り立ちさせるための、子離れ・親離れの時ですね。親も子どもも、もう少しの辛抱です。

 

けい子ばぁばの「にこにこ子育て奮戦記」 より

園長  吉野 けい子

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令和3年度

先生のエッセイ

「私を変えてくれた言葉」

小学生からの夢だった“先生”として働いて、あっという間に5年が経とうとしています。思い通りにいかない日々が続くこともあり、この仕事が向いていないのでは
ないか・・・そんな思いが何度も頭の中をよぎったこともあります。ですが、今では“先生って楽しい!”と心の底から思えるようになりました。それは、先輩との会話に出てきた、ある言葉がきっかけでした。
分からないことが分からなかった1年目。年少組を受け持たせていただいた私は、勉強、勉強の毎日でした。保育の面白さや楽しさに気付ける余裕など一切なかったのが正直な気持ちです。でもそんな私を変えてくれた言葉に出会いました。それは、子ども達のキラキラした目が好き」という言葉。恥ずかしながら当時の私は、自分の事で精一杯になっていた為、子どものキラキラした目など感じたことがなく、とても 衝撃を受けたことを覚えています。その言葉を聞いた時、“私も見てみたい!”と、ワクワクした気持ちになりました。そんな思いを抱いた日から、今まで以上に子ども側の立場で保育の内容を考えること・自分自身も子どもと一緒に楽しんでみることを意識するようになりました。
そしてそれから1年が経った2年目の時。ついに私にも、“キラキラした目”を感じられる日が訪れました。それは、運動会後に行ったおやつパーティーの時の事です。
材料を出したり、手順を話していく中で、次は何が始まるのか、ワクワクしながら子ども達が夢中になって話を聞いてくれたのです。本当に子ども達の目が輝いているのが分かりました。私が初めて、保育の楽しさに気付けた瞬間です。今でもその場面が思い出されるほど、嬉しい記憶として残っています。私に保育の魅力を改めて気づかせてくださったことに感謝の気持ちで一杯です。
そして、現在も年少組の担任。“キラキラした目”が見られるよう、日々子ども達と向き合い保育に勤めています。そんな私に毎日のように「今日も楽しかったね!」と
声を掛け、満足そうに帰っていくクラスの子どもがいます。嬉しすぎる瞬間です。5年経った今だからこそ、初心を忘れずこれからも頑張っていきたいと思います。

黒田幼稚園  野澤 実由